統計問題出題予想データ2008
建築着工統計 (住宅着工統計)

                      出題歴
 統計問題出題年 63 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
 新設住宅着工戸数出題
 新設住宅着工戸数(年間)
 新設住宅着工戸数(年間)の推移
 新設住宅着工戸数(年度)
 平均床面積の推移(年度)
 着工床面積の推移(年間)
 分譲マンション,1戸建の着工数(年度)
 分譲住宅と貸家の着工戸数(年間)
 分譲住宅と貸家の着工戸数(年度)

  要点 − これだけは最低限、覚えましょう!
  平成19年の年間新設住宅着工戸数 (2008.1.31公表)

  ◇5年ぶりに減少

 平成19年1年間の住宅着工戸数は,持家,貸家,分譲住宅ともに減少し,

 総戸数は約106万戸。

総戸数 1,060,741戸。(平成18年は1,290,391戸。18年に比べて,229,650戸減少した。)

○前年比では 17.8%減であり、5年ぶりの減少となった。

〇新設住宅着工床面積は90,651千平方メートル、前年比 16.7%減4年ぶりの減少
       (平成18年は、108,815千平方メートル)

◆着工戸数と床面積の推移

1.表そのものを覚えるのではなく、大雑把な推移の流れを見ておくだけで十分です。

新設住宅着工戸数の年間集計の推移 (単位 : 万戸)←頻出

年→ 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
年間 119.8 121.5 123.0 117.3 115.1 116.0 118.9 123.6 129.0 106.1

年間集計(1/31発表)年度集計(4/30発表)

新設住宅着工床面積の年間集計の推移 (単位 : 千平方メートル)←平成16年出題

年→ 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年
年間 157,899 129,181 111,762 117,934 119,879 109,836 104,763

年→ 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
年間 104,038 105,540 106,593 108,815 90,651

  1月に公表される年間集計と、4月に公表される年度集計では、推移に一部異なるものがあります。なお、平成11年以降は、年間集計が出題されています。今年の出題が、年間・年度のどちらなのかは即断できません。

 年間集計(2008.1.31公表)=平成19年1月〜12月を集計したもの。
 年度集計(2008.4.30 公表)=平成19年4月〜平成19年3月を集計したもの。

(以前は,年度集計 (例年4月末公表) が出題されていたこともあったのですが,近年では年間集計 (例年1月末公表) が出題されることが多くなっています。年間集計 (土地白書20年版では20年分を掲載)年度集計 (国土交通白書20年度版では18年度分を掲載) では,推移が異なっているため,区別しておく必要があります。
  例えば,平成15年の宅建試験では,年間統計の推移が出題されました。
    ○平成14年1年間の推移−2年連続減少−
    ○平成14年度の推移−3年度連続減少−
  自己採点集計では年度の推移のみを覚えていて間違えた受験者がいた例も報告されています。
  当サイトでは,平成13年の開設当初より年間集計と年度集計の違いに注意するよう指摘してきました。当時この違いを指摘していたところはありませんでした。)

●年間集計と年度集計の違い 〜平成19年の年間集計と平成19年度の集計〜

 年間集計と年度集計の違いを平成19年一年間と平成19年度の例で見てみましょう。

総戸数
年間○総戸数は1,060,741戸(前年比では 17.8%減)となり,5年ぶりの減少

年度●総戸数は1,035,598戸(前年度比では 19.4%減)となり,5年度ぶりの減少

利用関係別戸数
年間○貸家,分譲住宅(分譲マンション・戸建),持家が減少,給与住宅が増加

年度●貸家,分譲住宅(分譲マンション・戸建),持家が減少,給与住宅が増加

新設住宅着工床面積
年間○新設住宅着工床面積は90,651千平方メートル,前年比 16.7%減,4年ぶりの減少

年度●新設住宅着工床面積は88,360千平方メートル,前年比 18.7%増,5年度ぶりの減少

→ 詳細は,下記のページをご覧ください。
 年間集計 http://www.mlit.go.jp/toukeijouhou/chojou/kencha07.htm

 年度集計 http://www.mlit.go.jp/toukeijouhou/chojou/kencha_h19.htm

新設住宅着工戸数の年間集計と年度集計の推移 (単位 : 万戸)

年→ 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
年間 119.8 121.5 123.0 117.3 115.1 116.0 118.9 123.6 129.0 106.1
年度 118.0 122.6 121 117.3 114.5 117.4 119.3 124.9  128.6 103.6
<平成18年のイジワル問題>

 平成18年は、平成16年度の着工戸数の正誤を問う問題 (問48・肢4) が出題されました。<なぜ、2年度も前のものが出題されたのか?>受験者の方々は当然、疑問に思ったはずです。このネタは実は、平成17年度国土交通白書にありました。

 平成17年度国土交通白書 (平成18年4月公表) では、平成16年度の着工戸数を掲載していたのです。つまり、平成17年度国土交通白書を見ている人はいるだろうという前提で作問したと思われます。

 この問題は 「正しいものはどれか」という設定での正解肢、つまり、記述は正しい肢でしたが、肢1〜肢3が誤りであるということを判定させて、消去法的にこの肢4を選ばせるという狙いの問題でした。

 結果的に、平成16年度の着工戸数や推移状況を知らなくても (肢1〜肢3が誤りの肢ということに気がつけば)、解ける問題でしたが、このような出題方法もあると知っておいたほうがいいでしょう。

 ⇒ 味をしめたものか,平成19年にも,2年度前の着工戸数が出題されました。

年間、年度別とも下記のURLを参照してください。

     http://www.mlit.go.jp/toukeijouhou/chojou/index.html

〇最新の公表資料概要  年次公表資料>建築着工統計調査報告   

〇建設経済統計一覧  建築着工統計調査報告

平成19年の年間集計 http://www.mlit.go.jp/toukeijouhou/chojou/kencha07.htm

【備考】

 新設住宅着工戸数については、発表年の土地白書で詳しく分析されています。

 http://www.mlit.go.jp/hakusyo/tochi/tochi_.html

 近年、平成12年までは、建設白書 → 年度集計土地白書 → 年間集計 と
使い分けされて掲載されていました。出題歴を見るとわかるように
最近の宅建試験では、年間集計の数値が使われていました。今年の宅建試験の前に刊行されるもので、最新の住宅着工統計の分析が掲載されているのは、土地白書の平成19年版のみになります。(平成19年7月頃の刊行予定) 

 ⇒ 建設白書の後身の「国土交通白書」の平成19年度版〔平成20年5月公表〕では平成18年度分が掲載されているので注意。

●利用別関係戸数(年間集計)

利用関係別戸数

  貸家、分譲住宅、持家減少し,給与住宅微増

  減少= ○19年の貸家は 441,733戸(前年比 18.7%減,平成18年は 543,463戸)
       ○19年の持家は 314,865戸(前年比 12.2%減,平成18年は 358,519戸)
       ○19年の分譲住宅は 294,777戸(前年比 22.3%減,平成18年は 379,181戸)        

  増加= ○19年の給与住宅は 9,366戸(前年比 1.5%増,平成18年は 9,228戸)

戸数では貸家(543,463)が一番多い。
     分譲住宅( 294,777)  < 持家(314,865) < 貸家(441,733 )

・貸家系(貸家・給与住宅) < 持家系(持家・分譲住宅)
  451千戸(42.5%)       610千戸(57.5%)

 減少したもの  増加したもの
貸家・分譲住宅・持家  給与住宅

 (註) 昭和56年度以降,分譲住宅の中の分類では,分譲マンションの戸数が
一戸建ての戸数を上回っています

年→ 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年
分譲マンション 209,385 175,182 184,668 217,703 215,301 208,114
1戸建住宅 139,628 114,331 115,469 125,261 121,381 114,176

年→ 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
分譲マンション 200,221 204,081 229,352 238,614 168,918
1戸建住宅 124,157 139,242 137,836 138,261 124,238

注意!!! 『分譲住宅の一戸建て+持家』の戸数 > 分譲マンションの戸数

マンションの分譲戸数は、昭和56年度以降一戸建ての分譲戸数を上回っています。

(平成7年出題)

4 利用別関係戸数の動向

分譲住宅 < 持家 < 貸家 (平成19年での順位) 

 利用別関係戸数の大小のこの順位は年によっても変動するので、

 どの年でもこの順位になっているわけではありません。、

・全体としては、貸家+給与住宅 < 持家+分譲住宅 (平成13年出題)

 平成5年より、貸家系<持家系 という関係が固定しています。

昭和63年には、貸家系・持家系の動向がそれぞれ増加 or 減少か問う問題が出題されています。平成18年は持家系合計貸家系合計とも減少

5 最近の動向 (単位 : 千戸)

年→ 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年
持家 431 475 452 387 368 373 370 353 359 315
分譲住宅 293 303 345 339 324 327 346 369 379 295
持家系合計 724 778 797 726 692 699 716 722 738 610
貸家系合計 474 437 433 448 459 461 474 514 553 451
貸家 457 424 421 438 450 452 465 504 543 442
給与住宅  17  13  12  9.7 9 9.2 8.7 9.5 9.2 9.4

平成19年の利用関係別戸数の増減状況

総戸数 1,060,741 5年ぶりの減少 (17.8%減)
利用関係別戸数・持家  314,865 12.2%減、2年ぶりの減少
利用関係別戸数・分譲住宅  294,777 22.3%減、5年ぶりの減少
           分譲住宅中の戸建住宅  124,238 10.1%減、2年振りの減少
           分譲住宅中のマンション  168,918 29.2%減、4年ぶりの減少
利用関係別戸数・貸家  441,733 18.7%減、7年ぶりの減少
利用関係別戸数・給与住宅    9,366 1.5%増、前年の減少から増加

6 利用関係の用語の定義

 持 家 建築主が自分で居住する目的で建築するもの。
 分譲住宅 建て売り、または分譲の目的で建築するもの。
この下位分類としては、1戸建住宅、分譲マンション
 貸 家 建築主が賃貸する目的で建築するもの。
 給与住宅 会社、官公署、学校等がその社員、職員、教員等を居住させる
目的で建築するもの。

●着工新設住宅の1戸あたり平均床面積の推移(年間集計)        

 過去問には、平均床面積の動向を尋ねる問題がありました。←昭和63,平成元年出題

以下の表の「新設住宅全体」のデータ推移を訊く問題でした。(単位 : 平方メートル)

 新設住宅全体の平均は増加。(分譲住宅は増加,持家・貸家・給与住宅は前年を下回る。)  

 ― 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年
新設住宅

全体

93.3 97.1 97.5 93.6 91.0 89.7 88.8 86.2 84.3 85.5
持家 138.9 139.3 139.5 137.2 136.2 135.0 134.4 133.9 133.3 132.0
分譲住宅 92.4 94.6 97.1 98.2 96.8 95.1 95.4 94.8 93.5 95.6
貸家 51.4 52.5 53.5 51.9 50.4 48.8 47.9 46.8 46.0 45.9
給与住宅 75.1 69.8 70.4 72.2 70.2 70.8 66.5 66.2 67.0 66.5

【予想出題】宅地建物の統計等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 住宅着工統計(国土交通省)によれば、平成19年1年間の新設住宅着工戸数は、

約106万戸で対前年比18.7%減であり、5年ぶりに減少した。

2 住宅着工統計(国土交通省)によれば、年間の新設住宅着工戸数は、平成15年以降

平成19年まで毎年、対前年比で減少が続いている。

3 住宅着工統計(国土交通省)の平成19年の新設住宅着工戸数の中で、利用別関係

戸数を比較すると、分譲住宅 < 持家 < 貸家 になっており、この順番は、

平成元年より変わっていない。

【正解】

1○ 2× (本文参照) 

3 × 利用関係戸数の大小の順位は年によって変動するので×。上の表参照。

【予想出題】宅地建物の統計等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

1 住宅着工統計(国土交通省)によれば、平成19年1年間の新設住宅着工戸数に

ついて、利用関係別にみると、貸家、分譲住宅、持家ともに対前年比で増加した。

2 住宅着工統計(国土交通省)によれば、分譲住宅の着工戸数については、分譲

マンションの戸数が一戸建ての戸数を昭和56年以降一貫して上回っているが、

平成19年1年間の着工戸数では分譲マンション、一戸建てとも減少した。

【正解】1 × 

 平成19年1年間 (平成19年度) の新設住宅着工戸数は、貸家、分譲住宅、持家は減少しました。(給与住宅は微かながら増加。)

2 ○  分譲マンション、一戸建てとも減少。

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